日本スペースガード協会

世界最大視野1m望遠鏡によるファースト・ショット


2002年4月4日リリース文

 美星スペースガードセンター(岡山県美星町)では、その主力機である1m望遠鏡の 建設を1998年12月から進めていたが、2002年2月の調整により、完成した。今後、観 測に使用しながらその安定した運用を目指す予定である。

 この望遠鏡は、口径としては中口径のものであるが、CCDカメラを取り付けられ るものとしては、世界最大視野である。2000×4000ピクセルのCCD素子を10枚並べ て合計8,000万画素という巨大なCCDカメラは“すばる”望遠鏡と同じ大きさで世 界一のレベルである。しかし、巨大望遠鏡用のCCDカメラは望遠鏡の焦点距離が長 いために、視野は10分角程度で“すばる”望遠鏡でも30分角である。1m望遠鏡では 一挙に36倍の夜空を観測できる。

 この望遠鏡は地球に接近する小惑星(地球近傍小惑星)やスペースデブリの検出だけ を目的として建設されたものである。そのため夜空の広い領域を短時間にすべて見ら れるようにする必要があり、より広い視野が要求されていた。

 この望遠鏡の観測が始まるとアメリカのリンカーン研究所と同レベルの成果が期待 され、アメリカ以外の国では最高レベルのシステムとなり、その国際貢献の程度は大 きい。

ファースト・ショット画像    ファースト・ショット画像(補正後)