マダガスカル皆既日蝕ツアー
エッセイ



マダガスカルで感じたこと   高間 厚(東京都)
 
 今回、初めての皆既日食観測、初めての海外でしかも南半球のマダガスカルという、あまり馴染みのない国へ行くということで、全てが初めてづくしの旅でした。

バオバブの木
 マダガスカル入りして2日目、モロンダバの町からキリンディー自然保護区に向かう途中で、一行の目の前に現れた平原の中に悠然と立ち並ぶバオバブの木々は、まるで絵はがきのようでした。表現が変な感じもするのですが、一般的に絵はがきは実際に見るとがっかりすることが多いのですが、これはもう絵はがきそのものというか、写真では多分感じられない自然の偉大さが伝わってくるという感じでした。
 夕暮れのバオバブ並木はとても幻想的で、時が経つのも忘れるほどでした。土地の子供たちが興味深げに私たちの姿を眺めていましたが、バオバブを眺める私たちと同じような心境だったのでしょうか。
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Photo by Takama
食べ物
 特徴的だったのは、たいていの食事にトマトが出てきたことです。実際、街中でも真っ赤に熟したトマトが必ず売られていて、この国で最もポピュラーな野菜のひとつであることがかんじられました。その他の野菜としては、ニンジンやキャベツやほうれん草のような葉物野菜などがあり、果物はマンゴーやパパイヤ、バナナに加えてミカンもありました。このミカンがとてもすっぱくて、品種改良されて甘いだけの日本のミカンと較べると本来のミカンの味がしました。
 首都ではあまり見かけなかった魚も、海に面したモロンダバではマーケットで沢山売られていました。肉もそうですが、冷蔵庫が普及していないこの国では、さばいた肉はその日に内に売り切っているので、魚も取れるところの近くでその日のうちに売れる分しか流通しないのではないかと思います。
 料理の味付けはアジア風で、日本人にも馴染みやすいように思いました。モロンダバの町なかではまるでラーメンの汁のような匂いもただよっていました。また、町なかでよく売られている揚げ菓子は、沖縄のサーターアンダギーと全く同じなのにはびっくりしました。

アルコール
 マダガスカル島ではSTARというメーカーが4種類のビールを発売しています。メインはTHREE HORSES BEERというPILSENERタイプで、これもホテルやレストラン以外では冷えたものはあまりありません。しかし日本のビールと違い、それほど冷えてなくても美味しく飲めました。FRESHというビールはレモン果汁を混ぜてあり、名前のとおり爽やかな飲みごこちでした。あとの2種類は飲んでいないので何ともいえないのが残念です。
 かつてフランスの植民地だったという歴史的背景からワインの生産も盛んで、通常の赤、白、ロゼに加えて、独特のグレイワインも特徴のひとつです。色は白とロゼの中間くらいで、味は少し酸味の効いたさっぱりとした味わいでした。赤もなかなかいける味でした。
 南国らしいといえば、ココナツから作られたCOCO PUNCHという、おそらくココナツミルクを醗酵させて作ったと思われる白濁したお酒も、見かけはとても甘そうでしたが、案外甘さは控えめで美味しかったです。(なんだか飲んでばっかりみたいですね)