ハワイからのお便り No.1
ハワイからはじめまして
布施 哲治 (国立天文台ハワイ観測所)



日本スペースガード協会の理事でもある布施哲治さんは、現在国立天文台ハワイ観測所に勤務されており、すばる望遠鏡を使った観測や研究と同時に、すばる望遠鏡に関する広報も担当されています。最近、会員の中からすばる望遠鏡の見学がしたい、という要望が上がっています。布施さんに伺いましたら、現在ビジターセンターの建設が計画され、また望遠鏡の見学をどう受け入れるかということに関しても検討中ということで、見学はもう少し待ってほしいということでした。そこでしばらくの間、「ハワイからのお便り」というページを設けて、すばる望遠鏡とそれに関連するハワイでの様子を、いろいろと伝えて頂くことにしました。お楽しみください。 (松 島)

 ハワイ観測所に勤務して2年が過ぎました。ハワイは四季がないためか、あっという間に時間が経ってしまう気がします。さて、これから何回かにわたって、ハワイ観測所とすばる望遠鏡について連載していきます。今回は、ハワイとはどんなところなのか、さまざまな視点から見ていきましょう。

 アメリカ合衆国の50番目の州として1959年8月に誕生したハワイ州は、日本列島から東に約6,000km、飛行機でおよそ7時間の太平洋の真中に位置しています。ハワイ諸島とも呼ばれているように、大小合わせて120以上の島々から構成されていますが、実際に人が暮らしているのは、わずか8島だけです。点在する島の東西方向の広がりは、実に北海道から沖縄までの距離に相当する、約2,600キロメートルにもおよんでいます。

 ハワイ州の総面積は、約17,000平方キロメートルあります。最も大きな島のハワイ島は州全体の60%を占め、面積は約10,400平方キロメートルです。そのため、地元ハワイではハワイ島を「ビッグアイランド」 と呼んでいます。四国の面積は約18,000平方キロメートルですから、いくらビッグアイランドとはいえ、四国の半分程度の大きさです。一方、観光地としておなじみのホノルルやワイキキビーチは、3番目に大きな島・オアフ島にあります。

 ハワイ州の人口は、約120万人です。そのうちの73%に当たる約88万人の人々がオアフ島に住んでおり、さらにハワイ州都ホノルルの人口は約37万にものぼります。私は、ハワイ島の東側にあるヒロ市で暮らしています。ここはハワイ州の中でホノルルに次ぐ第二の都市です。しかし、人口はわずか4万人。緑が多く、のんびりとしたところです。

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国立天文台ハワイ観測所から見たヒロ湾

 ハワイの気候は、たいへん穏やかといえます。理科年表によりますと、東京の年平均気温は15.6度です。これに対して、ホノルルの年平均気温は25.1度、ヒロは23.3度となっています。ハワイは季節による気温差も少ないため、一年をとおして半袖のシャツで過ごすことができるほどです。

 東京の年平均降水量をご存知ですかか? 答えは、約1,400ミリメートルです。一方ホノルルは、約550ミリメートル。つまり東京の3分の1程度の雨しか降りません。ところがヒロの年間降水量は、なんと東京の2倍以上の3,200ミリメートルもあるのです。昔から「弁当忘れても、傘忘れるな」といわれているほど、ヒロは雨の多いところ。町全体にかかる美しい虹を眺めることは、私たちの楽しみの一つになっています。 ハワイの地理や気候について、これまでとは違った面のハワイが見えてきたと思います。次回は、ハワイ島ヒロにある国立天文台ハワイ観測所について触れていきます。

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[お知らせ] ハワイ観測所やすばる望遠鏡の最新情報は、下記のホームページでご覧いただけます。なお、ハワイ観測所・すばる望遠鏡の見学施設は、現在整備中です。準備が整い次第、ホームページでお知らせいたします。
  http://SubaruTelescope.org/j_index.html