編集室から



 あけましておめでとうございます。2002年になって最初の「あすてろいど」をお送りいたします。大変分厚くなってちょっとビックリされたかとおもいますが、これもJSGAの昨年の活動が反映したものであると思います。

 その中でも特に話題になったしし座流星群とアッシャーさんの講演会については特集を組んでみました。編集室からの無理なお願いにもかかわらず、快く原稿を書いて頂いた皆さまに本当に感謝いたします。

 ところで、アッシャーさんはスコットランド、エジンバラのご出身です。エジンバラは中世の街並みと雰囲気が色濃く残り、風格と美しさのバランスのとれた素晴らしい町です。特にクイーンズストリートと呼ばれるメインの通りは、公園と古い建物がよくマッチして独特の雰囲気を醸しだしており、現地のガイドブックはヨーロッパで最も美しい通りであると謳っていました。
 今からちょうど30年前、1972年から73年にかけて1年間、私はグラスゴー大学天文学科に、客員研究員として滞在していました。グラスゴーからエジンバラまでは列車で50分程で行けます。週末や休日など、しばしばエジンバラを訪れ、200年ぐらいタイムスリップしたような古風な街並みの中をあちこち歩きまわったことを思い出します。その当時、アッシャーさんは5才か6才、街角や公園で遊んでいた子供たちの中にアッシャーさんの姿があったのかもしれません。
 最近、ハリー・ポッターの物語が大変な人気で、それに関連してエジンバラの街の様子がテレビで放映されることがときどきあります。それを見るたびに昔が懐かしくよみがえってきます。あの街なら魔法使いが住んでいてもおかしくはないなと思います。鷹揚で飄々としたアッシャーさんの風貌には、つい古風な街並と魔法使いの少年を重ね合わせてみたくなります。
 2001年しし座流星群の大出現を、アッシャーさんは天体力学を駆使して予測しました。次は、特集の中にある坪根さんの要望に応えて、魔法の力を駆使して流星雨の出現を起こしてくれることを期待しています。

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  今回の記事の中でもう一つ注目していただきたいのは、定款/会費改定委員会の報告です。日本スペースガード協会も発足して今年は6年目、特定非営利活動法人になって3年目を迎えました。美星スペースガードセンターの観測員も5名になり、さらに非常勤の方や外国からの客員研究員を合わせると8名の職員がスペースデブリの受託観測に、またNEO探索のBATTeRS計画に従事し、多くの成果をあげています。今年からは1mの望遠鏡も導入され、ますます多忙な観測業務になっていくと思います。
 一方、機関誌「あすてろいど」も皆さまの協力で充実してきました。その結果、ページ数も多くなっています。それに昨年から年報の発行も加わりました。その他、講演会や教育プログラムなども、昨年は大変に充実したものになりましたが、今後もますます発展させていきたいと考えております。
 それらの活動を実際に進めるにあたって、定款の不備や財政上の問題が明確になってきました。現在、定款/会費改定委員会が設置され、検討を進めて頂いております。特に現在の社会的状況から、会費の値上げをお願いすることは大変に心苦しいことではありますが、当協会のこれまでの活動を評価いただき、これらの改訂案について適切な対応をお願いする次第です。2月24日の総会までによろしくご検討下さい。

 最後に今回も原稿の執筆や写真の提供などで多くの方々にご協力をいただきました。ありがとうございました。
              

(写真は倉敷、 松 島)