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小惑星衝突を自動監視システム(SENTRY)稼動の話題-2
祖父江 博臣



2.要訳
 NASAの“地球に接近する天体プログラムオフィス”(http://neo.jpl.nasa.gov)はSentry自動衝撃監視システムの稼動を発表した。ほぼ2年の開発を経て、Sentryは全ての地球近傍小惑星(NEA)の軌道と将来地球に大接近する可能性や地球と衝突する確率を継続的に更新する高度に自動化された正確かつ安定なシステムです。既に知られた潜在的なNEAの衝突に関する情報が開示されているSentry衝撃危険ページ(http://neo.jpl.nasa.gov/risk/)を参照するとき、かなり大きなNEAと地球との衝突現象は非常に低い確率事象であるに留意することが肝要です。

 小惑星の軌道がそれを地球の軌道に接近させるか、利用可能な観測データの制約でその軌道を充分確定出来ない場合、その小惑星は通常Sentry衝撃危険ページに掲載される。このような場合、時折地球を交差する少数の軌道を含め、既存の観測にあてはまる非常に多くの将来の経路があるかもしれない。新たに発見されたNEAがその衝撃危険ページに公表されるとき、最もありそうな結果は、新しい観測データが利用可能になるにつれて、その軌道が改善され、将来の経路が一層絞られるので、結局その小惑星はその衝撃危険ページの(リスト)から削除されます。
 その結果、毎月数個の新なNEAがSentry衝撃危機ページに追加され、その後まもなく削除されるだけかもしれません。これは、完全に予想される通常の運用プロセスです。衝撃危機ページから小惑星を削除することはそのリスクが間違って評価されたわけではなく、追加観測のデータがそうでないことを示すまで、そのリスクが実在した。

表2:衝撃リストから削除された小惑星のリスト(2002年4月15日現在)
小惑星名称 削除された日時(年-月-日 時:分)
2002 GM2 2002-04-14 07:21
2002 GT 2002-04-11 02:46
2002 EM7 2002-04-07 19:22
2002 EX12 2002-04-03 11:16
2002 FU5 2002-04-01 07:53
2002 FB3 2002-03-30 13:17
2002 FC 2002-03-28 19:06
2002 EL6 2002-03-20 01:40
2002 CB26 2002-02-16 07:52
2002 CQ11 2002-02-13 15:51
2002 AP3 2002-02-12 09:14
2002 CW11 2002-02-12 04:10
2002 AM31 2002-02-11 15:19
2002 CY9 2002-02-10 16:27
2002 BJ2 2002-02-08 15:30
2002 AC29 2002-02-04 07:53
2002 AJ129 2002-02-03 10:54
2001 WN5 2002-01-30 15:07
2002 AC 2002-01-21 15:26
2002 AZ1 2002-01-21 10:33
2002 AO11 2002-01-17 05:40
2002 AL14 2002-01-16 20:12
2002 AW 2002-01-15 14:51
この表は削除された最新の日時の順です。

 Sentry全く独立したシステムで、イタリア、ピサのNEODySCLOMON 衝撃監視システムを補完しています。SentryとNEODySシステムの関係者は絶え間なく連絡し合い、結果を相互にチェックし、双方のシステムの効率、精度及び安定性を継続的に改善するため、情報のフィードバックに努めています。Sentryシステムはポール・カダス(Chodas)博士から専門的な助言を得、主にスティーブ・チャルスレイ(Chesley)とアラン・チャムベリン(Chamberlin)博士によって開発され、ロン・バルケ(Baalke)がそのWebサイトを運用しています。

表1及び表2はNASA Impact Riskページ(http://neo.jpl.nasa.gov/risk/)からダウンロードし、転載しました。

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