JSGA - 目的 -


発足からNPO法人になるまでについて


日本スペースガード協会は、1996年10月20日に発足しましたが、その後、1999年11月26日に特定非営利活動法人(NPO法人)となりました。以下は、NPO法人になる前までについてのものです。


「日本スペースガード協会」の発足にあたって

日本スペースガード協会会長 磯部 e三

 日本スペースガード協会の発会にあたり多くの方々の献身的な 努力により、日本スペースガード協会を発足することができたこ とは、大きな喜びであるとともに、小惑星の地球衝突問題に取り 組む重要な第一歩を踏み出したとの感を深くしております。
 小惑星が地球に衝突すると、直径1kmもの大きなものでは人類 絶滅もありえ、直径100mでは、日本全体が壊滅する危険性もあり ます。しかし、その衝突確率からみて、あらゆる事に優先してこ の問題を解決しなければならない問題と受け取るべきでもありま せん。危険回避のレベルはそれにかかるコストを十分に考慮する べきです。安全とコストのバランスが重要です。
 本協会は小惑星の地球衝突問題を世界の特に日本の多くの方々 により正しく理解してもらい、多くの直接(寄付や観測参加等)、 間接(賛成の発言等)の支援を得、小惑星の軌道決定(観測、計 算等)、衝突確率の決定、被害レベルの推定(地震、津波、ガス や塵の影響等)、衝突回避の可能性の検討、等の研究・調査活動 を支援する事を目的としています。これらはいずれもグローバル な問題であるので、国際的な協力で進められるべきもので、各国 の同様な協会や財団や国際スペースガード財団と密接な連携の下 に推進するべきである事は当然のことであります。
 不幸にして、近い将来に小惑星が衝突軌道で地球に近づいてく るという可能性はあります。そのような時にも、正しい情報と正 しい認識があれば、パニックにはならないでしょう。そのために は、本協会が中心となって、人々が正しい理解を持つように前も って十分な教育活動をしておく必要があります。
 天文学者や物理学者のような純粋科学者は自然の解明を目的と して仕事をしています。その研究段階では研究結果が人類の活動 に直接貢献する事を目的とはしていません。しかし、その結果と して、人類にとって重要なものであれば、それを正しく応用する ための引き金となる役目をしなければなりません。原子核融合反 応の研究が悪い方向に進んで、原子爆弾になってしまいました。 小惑星の地球衝突を回避するための軌道変更の手段は逆の使い方 をすれば、地球の特定の地域に小惑星を衝突させる兵器にするこ とも可能です。これは国際的協力によって今回は避けなければな りません。
 日本スペースガード協会は、このような大きな目的をもって発 足いたしますが、現在のところ数人のわずかな会員と支援の方で 出発しています。しかし、皆様のご理解とご支援によって、会員 数においても研究面においても、それを支える資金面においても 格段の発展をとげ、人類にとって重大な小惑星の地球衝突問題に 大きく貢献できれば幸いであり、又、その方向に向かって皆様と ともに努力したいと思います。

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