[日本スペースガード協会]

今週のニュース( Oct  6)


会員の祖父江様からの情報です。
*2000年10月6日受付
 今週は最近地球の近くを飛び去った月をもつ小惑星のニュースをお送りします。このニュースはSpaceWeather.comからダウンロードしたものです。

1.詳細

   * 配信元 :SpaceWeather.comのWhat's up in Space Oct.7から当該記事をダウンロード
   * 配信日 :10月6日(但し、10月7日付(Oct.7)の記事)
   * 著者  :SpaceWeather.com

[日本語要約]

 新しい二重星の小惑星:最近、地球から月までの距離で 19倍以内を 通過した小惑星2000 DP107 は異常な連星系であるように思われる。 Arecibo と Goldstone レーダーデータによれば、小惑星は差渡し 800メートルの主星と直径300メートルの月から構成されている。 月はおよそ2.6キロの半長軸の軌道を1.77日の周期で主星を 回わっている。

 天文学者がIAU 回報(Circular) 7504で DP107 の光度曲線が 「0.11564+/- 0.00001日の周期で速い変動」を示すと報告した。 変動は多分主星の自転によって起こされている。彼らは同じく 「明るさは連星系(二重星)システムで食 / 星食の事象と解釈しており 1.76 +/- 0.02日の周期で減衰していること」を記録した。 関連するIAU回報:7503;7496。

 DP107 がまだ地球の近くにいるので、天文学者はより多くの光学観測を 求めている。 15等星なので、その小惑星は CCD カメラを備えた8から 10インチのアマチュア望遠鏡で見ることが出来る。


[原文]

 A NEW DOUBLE ASTEROID: Asteroid 2000 DP107, which recently passed less than 19 lunar distances from Earth, appears to be an unusual binary system. According to Arecibo and Goldstone radar data, the asteroid consists of an 800 meter-wide primary and a 300 meter-diameter moon. The moon circles the primary in a 1.77 day orbit with an approximately 2.6 km semi-major axis.

Astronomers reported in IAU Circular 7504 that light curves of DP107 exhibit "a fast variation with a period of 0.11564 +/- 0.00001 day." The variations are presumably caused by the rotation of the primary. They also recorded "brightness attenuations with a period of 1.76 +/- 0.02 days that we interpret as eclipse/occultation events in the binary system." Related Circulars: 7503; 7496.

Astronomers are calling for more optical observations while DP107 is still close to Earth. At 15th magnitude, the asteroid is visible in 8 to 10 inch amateur telescopes with CCD cameras. [ephemeris]


2.訳者の所感

 非常に小さな小惑星でも立派に(?)月を従えているようです。 他の小惑星でも二重星(バイナリーシステム)構造を持つのが あると聞いたことがあります。これは一般的ですかね?
 重力の小さな小惑星が、どうやって極小さな小惑星を 捕獲したのかそのメカニズムに興味があります。
 この記事から”何故地球には月が一つしかないのか?”、 ”本当に一つなのか?”などと連想しながら翻訳しました。