[日本スペースガード協会]

今週のニュース( Oct  11)


会員の祖父江様からの情報です。
*2000年10月11日受付
 今週は特に最近(9月は)、地球近傍小惑星(NEA)が、地球のそばを相次いで かすめたNASAからのニュースと宇宙風化の現象が確認され小惑星や すい星の研究に新たな手法が利用できるなどの話題をお送りします。

1.目次

   (1) 小惑星にとって良い月
      (A Good Month for Asteroids)
   (2) 「宇宙風化」が小惑星 - いん石の関連を強固にする
      ("SPACE WEATHERING" CEMENTS ASTEROID-METEORITE LINK)


2.詳細

(1) 小惑星にとって良い月(A Good Month for Asteroids)

   * 配信元 :NASA
   * 配信日 :2000年9月20日
   * 著者  :NASA科学ニュース(NASA Science News)編集者

[日本語要約]

 2個の新しい潜在的に危険な宇宙岩石が9月に地球の近くを通過したので、 小惑星ハンターがそれらのクローズアップを見て楽しんだ。

 2000年9月20日 − 今月は地球近傍小惑星( NEA )を研究している 天文学者にとって良い月であった。 5個よりも少なくないが、かなり大き目の 宇宙の岩石が9月の始めから、特に最後の4日間でその内3個が、我々の 惑星を通過して飛び去った。

  いつでも衝突の危険がなかった、と研究者が語った。 全ての小惑星は 月までの距離の11倍から75倍の快適なマージンで我々の惑星をミスした。 しかし、宇宙の標準では、それらは真近かに迫っていた。

 パレードの中に真新しい発見であった2個の小惑星、2000 QW7 と2000 RD53 が あった。 NASAのNEATシステムは2000年8月26日にその最接近時の1週間 以内に 2000 QW7を見つけた 。
それから、 9月6日の 11日後に、MITの LINEAR プログラムは2000 RD53 を 検出した。両方ともは月への距離の12倍より遠くなく我々の惑星のそばを通過した。 発見のニュースが広がるにつれて、天文学者がより近くで見るために彼らの 望遠鏡に急いだ。

 「多くの熟練したアマチュアを含めて、観測者の多数がこれらの明るい天体を 監視している」、と、 JPL の地球近傍小惑星追跡(NEAT)プログラムの主任 調査官、 エレノア Helin が語った。 「これら小惑星の大接近は、それらが何で 作られ、それらの自転周期がどの程度かを含めて、小惑星の物理的特徴に ついて学ぶ稀れに見る機会を提供する」、と彼女が付け加えた。

 2000 QW7 と2000 RD53 は「潜在的に危険な小惑星」あるいは PHAs として 知られているグループに属している。 271個の既知の PHAs がある、そしてその 定義によって0.05 AU (およそ月の距離の 20倍 )以内に地球に接近し、 (その直径が)およそ150メートルより大きい小惑星である。 それらの脅かすような 名前にもかかわらず、我々が今知っている PHAs のいずれも我々の惑星と 衝突する運命ではない。 けれどもそれは変化するであろう。

 「 PHAの軌道は無秩序(カオス的)になり得る。火星や地球からの重力の軽い ひと突きのような摂動がそれらの軌道を変えることができるであろう。我々は それらを監視しなければならないが、それは大いに推奨されている」、と 控えめな言葉のメモで Helin が述べた。

 
                     2000年9月の地球近傍小惑星
 
   小惑星の名称  DATE       R   Vr   H   D
         mmm-DD HH:MM   (AU)  (km/s) (Vm) (km)
       2000 QW7    Sep-01   12:54    0.0317    6.48    19.5   0.3-0.7
       2000 ET70   Sep-04   10:39    0.1895   12.84    18.2   0.6-1.4
       2000 RD53   Sep-17   13:20    0.0288     7.77    20.0   0.3-0.6
       2000 DP107  Sep-19    13:20    0.0478   12.35    17.9   0.7-1.5
       2000 QS7   Sep-20    04:54    0.0872   10.28    20.7   0.2-0.5
 記号説明:Rは示された日付で AU (天文単位)で表した小惑星がミスした 距離である。 比較のため、地球と月の間の距離は約0.0026の AU である。 Vr は最接近時の地球と小惑星の相対速度である。 Hは小惑星の絶対光度 (地球の観測者がもし小惑星が 1 AU 離れて置かれるなら記録するであろう 実視等級)である。Dがその絶対光度から推定される小惑星の大きさである。

 それら小惑星がモハベ砂漠にある NASA ゴールドストーンのレーダーと プエルトリコの強力な アレシボのレーダーの上空をを通過したので、国立天文& 電離層センターのジーン - Luc マーゴによって指導された天文学者の グループは2000 QW7 と2000 RD53 からレーダーエコーを検出した。エコーの 分析で、研究者は小惑星の3次元地図を組み立てることと、それらの 軌道要素の不確かさを減少させることができた。

 「2000 QW7 と RD53 の ゴールドストーンの レーダー観測は速度の測定が 毎秒に4ミリメートルより更に正確であった」、と JPL 太陽系ダイナミックス グループの上級エンジニアのジョン Giorgini が語った. 「2000 RD53 に対し、 アレシボ と ゴールドストーンの惑星レーダー 両方から、 少なくとも300-400 フィートの正確さで小惑星まで直接的に距離を測定することが可能であった」と 彼は加えた。

 レーダーデータによって決定された正確な軌道で、 Giorgini は2000 RD53 を 逆向きに動かして、それが1933年に月の距離の 9.3倍よりさらに大接近していた ことに気付いた。しかし誰もそれを見なかった。 今週の接近と同じぐらい近づく 次回の大接近は2198年までやって来ないであろう。

 Giorgini の計算によれば、2000 QW7 が2000 RD53 より早く戻ってくるで あろう。 2019年9月15日に、2000 QW7 は月 間での距離の14倍も遠く ( 今週の遭遇とほぼ同じ距離 )、我々の惑星を通過するであろう。

 「レーダーデータからの証拠は2000 QW7 が遅い回転体であることを示唆する」、とジーン - Luc マーゴが付け加えた。 「その回転(スピン)の周期は日単位であり、それはこのサイズの天体にとって謎である。」

 小惑星ベルトの中の衝突は宇宙岩石に多くのスピンを与えることが予想されるが、 しかし2000 QW7 がゆっくりと回転する少なくとも2つの他の NEA (1999 JM8 と トータティス(Toutatis) )に加わっている。

 「NEA がどのようにその角運動量を失ったかを説明するため、種々の エキゾチックな可能性が提案された」、とマーゴが続けた。 「これらは惑星との 接近遭遇や二重星系の潮汐によるスピンの減速( despinning ) 、及び大きな 小惑星からの破壊が含まれている。 これらのレーダー測定を得ることは我々が それらの力学的な歴史を理解するのに役立つであろう。」

 ゆっくりとした自転が潜在的に危険な小惑星に付随する多くのパズルの丁度 1つである、とブライアン Marsden 、MPC部長、が語った。 研究者はいくつの PHAs が内部太陽系に存在するか、それらが何で作られて いるのか、あるいはそれらが正確にどこからやって来たのかかまだ知らない。

 「2つの明白な可能性がある」、と Marsden が語った。 「 PHAs は小惑星ベルトからやって来たか、あるいは不活発なすい星であるかもしれない。確かにそれは2つの可能性を混在させたものであろう。しかし我々はその割合を知らない。」

 「我々はある程度の数が正真正銘岩だらけの小惑星であることを期待するで あろう」、と彼が続けた。 「結局のところ、主ベルトの小惑星を地球を横切る 軌道にもたらすメカニズムが存在する。 永続的な惑星の摂動と呼ばれるものを 含めて、主要なものは太陽系の年齢と比較して短い期間で数百万年から 数億年かかっている。」

 「すい星については、それらの氷が太陽熱によって蒸発させられた後に 小惑星としてなりすますことであるかもしれない。 理路整然としたままでいるのに 十分なこのような使われたすい星のために物質的な粒子状物質があるか、 あるいはそれはこなごなに壊れるか?
LINEARすい星が非常にうまくこなごなに壊れた(それが今年の始めに太陽の 側を通過したとき)! 代案は岩だらけの地殻が完全にすい星の氷を覆っつて いるかもしれないということである。 我々はちょうど知らない。」

 すい星的と岩だらけの NEA を区別することは、あるNEAを我々の惑星から 離れる様に少しずつ動かす必要がある場合に重要である。 PHAの方向を 転換させる最も多くのしばしば論じられたシナリオの一つはそれを途中で 捕捉するために核装備されたロケットの発射を伴っている。間違った場所で 弾頭を爆発させることは思いがけない帰結となるだろう。科学者は 小惑星状の破片を伴う嵐が1個の大きな塊より悪いと警告する。それは ライフル銃の代わりに散弾銃で撃たれたようなものである。PHAs が何から 作られているのか、どのようにそれらが組み立てられているのかを 知ることは極めて重要である。

 可能な限り早くこのような小惑星を発見することは同じく肝要である。 2000 QW7 と2000 RD53 はほとんど事前警告をしなかった。小惑星は 地球にそれらが最も接近する5日と11日前にそれぞれ発見された。

 「我々はいくつかの理由で2000 QW7 のような明るい小惑星を見逃して しまう」、と Helin が説明している。 「例えば、もし小惑星がその最も 接近している間に銀河を横切って動いているなら、背景の星が密集して詰め 込まれた間で識別することが難しいかもしれない。 あるいはもし、小惑星が 接近するときそれが太陽に近いなら、それは太陽のまぶしい光の中で 見失われるであろう。 ( QW7 と RD53 のような)多くの NEA は大いな 楕円の軌道にあって、そして火星の軌道を向こうで薄暗い点としてそれらの 時間の大部分を過ごす。 ただそれらが太陽の近くに来るときだけ、それらは 輝きを増し、その時地球からそれらを見ることができる。」

 「これらの天体を見る方法は一定の長い時間にわたることである」、と Marsden が指摘した。 「勿論、 2000 QW7 と RD53 がしたように、 若干数の 小惑星は地球に接近し、我々をミスするであろう。しかし我々が心配しなければ ならないのは次の通過である。 もし我々が将来の遭遇を予測したいなら、 正確な軌道を確定するためフォローアップ観察が非常に重要である。」

 「レーダーが(小惑星の軌道を精査するには)非常に素晴らしい措置に 役立っている。 同じく、新たに発見された小惑星を古い画像で探すことができ、 そしてそれは助けになる。最近、もちろん発見前の画像を探している。」

 本当に、NEATが2000 QW7 を確認した直後に、 Marsden の同僚がこの 小惑星を MITのLINEAR 探索計画で8月初旬のデータで発見した。 このような 発見前観測と、特により早い年から確認された「 precovery 」観測は、小惑星の 軌道をすぐに精査し、そして継続的な追跡をより容易にすることができる。

 「 LINEAR はほとんどそれが最も接近するほとんど1ヶ月前に2000 QW7 を 記録した」、と Marsden が語った。「しかし悪天候で一晩の観測が数枚の画像に 制約されたので、それが異常であると選別されるにはあまりにもゆっくりと 動いていた。」それは探索プログラムがどう PHAs をミスするのかを示すもう 1つの例である。それらが背景の星に対し弱々しく、はるか遠くにあり、そして ゆっくりと動いているとき、 PHAs は無害な主ベルト天体であるように思われる。

 「我々は猛烈な割合で小惑星を蓄積している」、と Marsden が言う。 「新世紀の到来時に、ただ500個だけの小惑星について知っていたが、 今17,349個を素晴らしい軌道の決定で分類した。 発見率は2年ごとに およそ2倍になっている。」

 もし危険な小惑星を識別する新しい英国政府の行動開始が成果を 生むなら、その割合は更に増加し得るであろう。 警戒用の更に多くの 望遠鏡で、天文学者はこれらの常に恐しい宇宙岩石のクローズアップ 研究をより多く、そして多分落ち着かないで多くの機会を疑いもなく 楽しむであろう。

小惑星の名前の解剖

  時々天体のために(彼・それ)らが研究することは天文学者が計り 知れない名前を選ぶことを楽しむように思われる。 街の人々は「2000 QW7 」という魅力的な宇宙岩石を何と思うであろうか? にも かかわらず、ここにはこの名付けの馬鹿らしい方法がある。

 非常に多くの新しい小惑星が毎月発見されるので、天文学者がそれらを 効率よくカタログ化する方法が必要である。 「2000 QW7 」の最初の 部分は単純であり、それは小惑星が発見された年度を示している(2000)。

 次に「 QW7 」が来る。 最初の文字はその天体が8月の後半に 確認されたことを告げている.。 それぞれの半月がアルファベット文字と 同じである。

1月1日から15日 = 「A」;
1月16日から31日 = 「B」;
8月16日 から 31日 = 「Q」など。
文字「I」はこのシステムで除外されている。

 2番目と3番目の文字「 W7 」は2000年8月の後半に発見された小惑星の 数を数える短縮方法である。最初に発見された小惑星は「2000QA」で、 第2番目は「2000 QB 」であった。2番目の文字はそれが「Z」に達するまで アルファベットで一巡する。そして次に追加された数字で初めに戻される。 従って、2000年8月後半に発見された第26番目の小惑星は「2000 QA1 」であった。
「I」が除外されているを忘れず!従って、「 A1 」は、第27番目ではなく、 第26番目の小惑星に対応する。 これは2000 QW7 が2000年8月後半に 発見されて第197番目の小惑星であったことを意味する!

Web リンク
地球近傍天体 − 近くに来た宇宙の岩について更に学ぶために:
http://neo.jpl.nasa.gov


[原文]

Asteroid hunters have enjoyed a close-up look at two new potentially hazardous space rocks as they passed close to the Earth in September.

September 20, 2000 -- This has been a good month for astronomers studying Near-Earth asteroids (NEAs). No fewer than five sizable space rocks have flown past our planet since the beginning of September -- three of them in the last four days.

There was no danger of a collision at any time, say researchers. All of the asteroids missed our planet by comfortable margins of 11 to 75 lunar distances. Still, by cosmic standards, they were close at hand.

Among the parade were two asteroids, 2000 QW7 and 2000 RD53, that were brand-new discoveries. NASA's Near Earth Asteroid Tracking system spotted 2000 QW7 on August 26, 2000 -- less than a week before its closest approach. Then, 11 days later on Sept. 6th, MIT's LINEAR program detected 2000 RD53. Both were passing by our planet no farther away than 12 times the distance to the Moon. As news of the discoveries spread, astronomers rushed to their telescopes for a closer look.

"Dozens of observers, including many skilled amateurs, are monitoring these bright objects," says Eleanor Helin, the principal investigator for JPL's Near-Earth Asteroid Tracking (NEAT) program. "The close approaches of these asteroids offer a rare opportunity to learn about their physical characteristics, including what they're made of and their rotational periods," she added.

2000 QW7 and 2000 RD53 belong to a group known as "Potentially Hazardous Asteroids" or PHAs. There are 271 known PHAs, which by definition are asteroids larger than about 150 meters that can come closer to Earth than 0.05 AU (about 20 lunar distances). In spite of their menacing name, none of the PHAs we know of now are destined for a collision with our planet. But that could change.

"PHA orbits can be chaotic. Perturbations -- such as a gravitational nudge from Mars or Earth -- could change their orbits. We have to monitor them -- it's highly recommended," remarked Helin with a note of understatement.

 
                     September 2000 Near-Earth Asteroids
 
           Asteroid        DATE         R      Vr      H      D
                       mmm-DD HH:MM   (AU)   (km/s)  (Vm)    (km)
         2000 QW7    Sep-01   12:54  0.0317  6.48    19.5  0.3-0.7
         2000 ET70   Sep-04   10:39  0.1895  12.84   18.2  0.6-1.4
         2000 RD53   Sep-17   13:20  0.0288  7.77    20.0  0.3-0.6
         2000 DP107  Sep-19   13:20  0.0478  12.35   17.9  0.7-1.5
         2000 QS7    Sep-20   04:54  0.0872  10.28   20.7  0.2-0.5
 
    Legend: R is the asteroid's miss distance in AU (astronomical
    units) on the indicated DATE. For comparison, the distance between
    the Earth and the Moon is approximately 0.0026 AU. Vr is the
    relative velocity between the Earth and the asteroid at the time of
    the flyby. H is the asteroid's absolute magnitude (the visual
    magnitude an observer on Earth would record if the asteroid were
    placed 1 AU away). D is the size of the asteroid estimated from its
    absolute magnitude.
A group of astronomers led by Jean-Luc Margot of the National Astronomy and Ionosphere Center detected radar echoes from 2000 QW7 and 2000 RD53 as they passed over the powerful Arecibo radar in Puerto Rico and NASA's Goldstone radar in the Mojave desert. By analyzing the echoes, researchers can construct three-dimensional maps of the asteroids and reduce the uncertainty of their orbital elements.

"Goldstone radar observations of 2000 QW7 and RD53 permitted velocity measurements accurate to better than 4 millimeters per second," says Jon Giorgini, a senior engineer in JPL's Solar System Dynamics Group "For 2000 RD53, it was possible to make direct range measurements to the asteroid, from both Arecibo and Goldstone planetary radars, accurate to at least 300-400 feet."

With a precise orbit determined by radar data, Giorgini ran 2000 RD53's motion backwards and found that it had made an even closer approach at 9.3 lunar distances in 1933, but no one saw it. The next close encounter as near as this week's won't come until 2198.

According to Giorgini's calculations, 2000 QW7 will be back sooner than 2000 RD53. On Sept. 15, 2019, it will pass our planet 14 times farther away than the Moon -- about the same distance as this week's encounter.

"Evidence from the radar data suggests that 2000 QW7 is a slow rotator," added Jean-Luc Margot. "Its spin period is on the order of days, which is a puzzle for an object this size."

Collisions within the asteroid belt are expected to give space rocks plenty of spin, but 2000 QW7 joins at least two other NEAs (1999 JM8 and Toutatis) that rotate slowly.

"Various exotic possibilities have been proposed to explain how NEAs could lose their angular momentum," continued Margot. "These include close encounters with a planet, tidal despinning of a binary system, or disruption from a larger asteroid. Obtaining these radar measurements will help us understand ... their dynamical history."

Slow rotation is just one of many puzzles attending Potentially Hazardous Asteroids, says Brian Marsden, director of the Minor Planet Center. Researchers still don't know how many PHAs inhabit the inner solar system, what they're made of, or exactly where they come from.

"There are two obvious possibilities," says Marsden. "PHAs could come from the asteroid belt or they might be inert comets. Undoubtedly it's a mixture of the two, but we don't know the fractions."

"We would expect some to be bona fide rocky asteroids," he continued. "After all, there are mechanisms that can bring main belt asteroids into Earth-crossing orbits. The principal one, involving what are called secular planetary perturbations, takes millions to hundreds of millions of years -- a short time compared to the age of the Solar System."

"As for the comets, it may be that they can masquerade as asteroids after their ices have been vaporized by solar heating. Is there enough particulate material for such a spent comet to remain coherent, or does it break up? Comet LINEAR broke up very nicely (when it passed by the Sun earlier this year)! An alternative is that a rocky crust might completely cover the comet's ice. We just don't know."

Distinguishing between cometary and rocky NEAs is important in case we ever need to nudge one away from our planet. One of the most-often discussed scenarios for diverting a PHA involves launching a nuclear-armed rocket to intercept it. Exploding the warhead in the wrong spot could have unintended consequences. Scientists caution that a hailstorm of asteroidal fragments could be worse than one big piece -- like being hit by a shotgun instead of a rifle. Knowing what PHAs are made of and how they are put together is vital.

It's also vital to find such asteroids as early as possible. 2000 QW7 and 2000 RD53 didn't provide much advance warning. They were discovered 5 and 11 days, respectively, before their closest approaches to Earth.

"We can miss bright asteroids like 2000 QW7 for several reasons," explains Helin. "For instance, if an asteroid moves across the Milky Way during its closest approach, it might be hard to identify among the densely-packed background stars. Or if the asteroid is close to the Sun as it approaches, it could be lost in the Sun's glare. Many NEAs (like QW7 and RD53) are in highly elliptical orbits and spend most of their time as dim specks beyond the orbit of Mars. They brighten only as they come close to the Sun, then we can see them from Earth."

"The way to look at these objects is over a long period of time," noted Marsden. "Yes, some will come close to Earth and miss us -- as 2000 QW7 and RD53 have done -- but it's the subsequent passes that we have to worry about. Follow-up observations to establish precise orbits are very important if we wish to predict future encounters."

"Radar helps a very great deal (in refining asteroid orbits). We can also look for newly discovered asteroids in old images, and that helps, too. Nowadays we look for pre-discovery images as a matter of course."

Indeed, soon after NEAT identified 2000 QW7, a colleague of Marsden's found this asteroid in early-August data from MIT's LINEAR search program. Such prediscovery observations, and in particular confirmed "precovery" observations from an earlier year, can immediately refine an asteroid's orbit and make continued tracking easier.

"LINEAR did record 2000 QW7 almost a month before its closest approach," says Marsden, "but poor weather limited the observations to a few images on a single night, and it was moving too slowly to be picked out as unusual." It's another example of how search programs can miss PHAs. When they are faint, far away, and moving slowly against the background stars, PHAs can appear to be harmless main belt objects.

"We're accumulating asteroids at a furious rate," says Marsden. "At the turn of the century we knew of only 500 minor planets; now we've cataloged 17,349 with excellent orbit determinations. The rate of discovery is approximately doubling every two years."

The rate could increase further if a new British government initiative to identify hazardous asteroids bears fruit. With more telescopes on the lookout, astronomers will undoubtedly enjoy many more -- and perhaps uncomfortably numerous -- opportunities for close-up studies of these ever-scary space rocks.

The Anatomy of Asteroid Names

Sometimes it seems that astronomers enjoy picking inscrutable names for the objects they study. What person on the street would guess that "2000 QW7" is a fascinating space rock? Nevertheless, there is a method to this naming madness.

So many new asteroids are discovered each month that astronomers need an efficient way to catalog them. The first part of "2000 QW7" is simple -- it identifies the year of the asteroid's discovery (2000).

Then comes "QW7." The first letter tells us that the object was identified during the second half of August. Each half-month is identified with a letter of the alphabet. January 1st-15th = "A"; January 16th-31st = "B"; August 16th-31st = "Q", etc. The letter "I" is omitted in this system.

The second and third characters "W7" are a shorthand way of counting the number of asteroids found during the 2nd half of August 2000. The first asteroid discovered was "2000 QA"; the second was "2000 QB;" The second letter cycles through the alphabet until it reaches "Z" and then it goes back to the beginning with an extra number. So, the 26th asteroid discovered during the second half of August 2000 was "2000 QA1". Remember that "I" is omitted, so "A1" corresponds to the 26th asteroid, not the 27th. This means that 2000 QW7 was the 197th asteroid found in the second half of August 2000!

NEAT is managed by JPL for NASA's Office of Space Science, Washington, DC. The National Astronomy and Ionosphere Center is operated by Cornell University under a cooperative agreement with the National Science Foundation and with additional support from NASA.

Web Links
Near Earth Objects - learn more about nearby space rocks:
http://neo.jpl.nasa.gov


(2) 「宇宙風化」が小惑星 - いん石の関連を強固にする
   ("SPACE WEATHERING" CEMENTS ASTEROID-METEORITE LINK)

   *配信元 :スカイ&望遠鏡誌のニュース回報
         SKY & TELESCOPE'S NEWS BULLETIN
   *配信日 :2000年9月1日( SEPTEMBER 1, 2000)
   *著者  :Sky&Telescope誌の編集者

[日本語要約]

 何十年間も惑星科学者はどの小惑星が普通のコンドライト隕石の源で あるのかを学ぼうと努力した。そしてそれは地球上にすべての既知の 落下物の80パーセント以上を記録している。
 最もありそうな「親」は内部小惑星帯を支配するSタイプと呼ばれる 岩だらけの物体であると思われた。しかし構成的に不適当な組合わせが あり、小惑星の少し赤い色と弱いスペクトル線はそれらがあまりに 多くの金属を含んでいたので コンドライトの親天体でないことを 意味した。S小惑星である243番アイダ(Ida)と951番ガスプラ ( Gaspra)へガリレオ探査船の近接飛行さえその謎を解くことに 失敗した。 それである研究者が何らかの「宇宙風化」が小惑星の 本当の光学的性質を覆っていると示唆した。他の人たちはそれらの コンドラティク(chondritic)な残留物で地球に散りばめられ 未発見の小惑星全体の母集団の存在を仮定した。

 その解は、それが順番に出ている状態で、気付かずに25年前に発見 されていた。1975年になぜ月の表土が時間の(経過)でとても暗くて、 とても赤くなるか厳密に調べる間に、ブルース Hapke(今ピッツバーグ 大学で)と2人の同僚は太陽風がゆっくりと月の土壌を蒸発させたことを 示唆した。それはちょうど直径で数ナノメートル(1メートルの 10億分の1)鉄の小滴の微視的な薄膜で個々の粒子が覆われてもたら された。「我々の提案はその当時、完全に無視された」、一部蒸気の 沈着物の跡を誰も発見することができなかったから、と Hapke が 思い出した。

 しかしシカゴで開催された隕石協会の今週の会議で、いん石専門家が ついに彼ら自身に宇宙風化が本当に起きることを確信させた。そして 「 極小相の鉄」が主にそれの原因である。「それは非常に急なケースで ある」、と Carle Pieters (ブラウン大学)が指摘した。「観測、 実験と理論は今我々に告げていることは同じことである。」 この意見 一致のステージは1993年に定められていた。NASA - ジョンソン 宇宙センター研究者 リンゼイ・P・ケラーとデイビッド・S・ McKay に よって電子顕微鏡法がアポロ16号と17号の着陸地点から月のサンプルの 中にごく小さな鉄小滴を明らかにした。彼らは、流星塵が月の土壌に 激しくぶつかるとき、生成された蒸気のひと吹きから鉄が沈着される という理論をうち立てた。

 「私は誰でもが普通のコンドライトがSタイプから来るということに 現在では同意すると思う」、とベス・クラーク(コーネル大学)が述べた。 彼女はNEAR シュメーカ宇宙船が集めた小惑星433Eros の詳細な スペクトルで宇宙風化の証拠を発見した。シカゴでクラークは Eros の 最大のクレーターであるフィシュ(Psyche )が他の場所よりより 明るくて、少し赤みの土壌のはん点を示すと報告した。彼女は明るい パッチがごく小さい地すべりによって露出されたと信じる。新鮮な 表面が宇宙にさらされた途端に、鉄の微視的な薄膜は、最初に 赤くなって、長い時間にわたって暗くなってから蓄積し始めると クラーク・チャップマン(サウスウエスト研究所)が提案している。

 新たに発見された楽観主義にもかかわらず、宇宙風化のケースは 極小さなビーズが普通のコンドライトの隕石でそれら自身が 発見されるまで、厳しかったと思わないであろう。そしてクラークと Pieters が同意していることは最新技術の微視的な技術でさえ困難で あると検証するかもしれない。

 著作権2000、スカイ(Sky)出版社。S&Tの週間ニュース回報と グランスの星を観測するカレンダーの空は空&望遠鏡 (Sky&Telescope)誌の編集者が天文のコミュニティにサービスで 提供している。 このパラグラフが含まれる限り、広範囲な電子配布が奨励される。
これらの項目のイメージと Web リンクは
http://www.skypub.com を見て下さい。


[原文]

For decades planetary scientists have struggled to learn which asteroids are the source of ordinary-chondrite meteorites, which make up more than 80 percent of all known falls on Earth. The most likely "parents" were thought to be the rocky bodies called S-types that dominate the inner asteroid belt. But there's a compositional mismatch: the S asteroids' slightly red color and weak spectral lines implied that they contained too much metal to be the parent bodies for the chondrites. Even Galileo's flybys of the S asteroids 243 Ida and 951 Gaspra failed to solve the mystery. So some researchers proposed that some kind of "space weathering" was masking the asteroids' true optical properties. Others posited the existence of an entire population of undiscovered asteroids that were peppering Earth with their chondritic castoffs.

The solution, it turns out, had unknowingly been discovered 25 years ago. In 1975, while probing why the lunar regolith becomes darker and redder with time, Bruce Hapke (now at the University of Pittsburgh) and two colleagues proposed that the solar wind slowly evaporated the lunar soil, causing individual grains to be coated with a microscopic film of iron droplets just a few nanometers (billionths of a meter) across. "Our suggestion was completely ignored at the time," recalls Hapke, in part because no one could find any trace of the vapor deposits.

But at this week's meeting of the Meteoritical Society, held in Chicago, meteorite specialists at last convinced themselves that space weathering really does happen, and that "nanophase iron" is primarily responsible for it. "It's a pretty tight case," notes Carle Pieters (Brown University). "Observations, experiments, and theory are now all telling us the same thing." The stage for this consensus was set in 1993, when electron microscopy by NASA-Johnson Space Center researchers Lindsay P. Keller and David S. McKay revealed the tiny iron droplets in lunar samples from the Apollo 16 and 17 landing sites. They theorized that the iron is deposited from the puff of vapor created when micrometeorites slam into the lunar soil.

"I think everyone now agrees that ordinary chondrites come from the S types," observes Beth Clark (Cornell University). She has found evidence of space weathering in detailed spectra of the asteroid 433 Eros gathered by the NEAR-Shoemaker spacecraft. In Chicago Clark reported that Psyche, the largest crater on Eros, exhibits patches of soil that are much brighter and slightly redder than elsewhere. She believes the bright patches were exposed by tiny landslides. Once a fresh surface is exposed to space, suggests Clark Chapman (Southwest Research Institute), the microscopic film of iron begins to accumulate, first reddening then darkening over time.

Despite the newfound optimism, the case for space weathering won't be considered ironclad until the tiny beads can be found in ordinary-chondrite meteorites themselves. And that, Clark and Pieters agree, may prove difficult even with state-of-the-art microscopic techniques.

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3.訳者の所感

 地球の近くにやって来る小惑星は意外多いのか、たまたま そうなっただけなのか判りませんが、小さなものは相当近づかないと 発見できないことが現実かなと思いました。小さなものも含めて数が増えてくれば、 これら小惑星の所在を常に掌握し確認出来るフォローアップの充実が、 検討されることを期待したい。