赤経(せっけい)、赤緯(せきい)
α(アルファ:Alpha)、δ(デルタ:Delta)

 赤経(α)、赤緯(δ)は場所や日時に関係なく、天球上での星の位置をあらわすために用いられるものです。

 たとえば、東京の位置を緯度、経度であらわすとおよそ北緯36度、東経139度になりますが、この東京の真上の空は、赤緯でいうとプラス(+)36度になります。
 地球の赤道、緯度0度の線の真上をぐるりととりまく天球上の線が天の赤道で、赤緯0度の線になります。また、北極点(北緯90度)、南極点(南緯90度)の真上の点がそれぞれ天の 北極(赤緯プラス(+)90度)、天の南極(赤緯マイナス(-)90度)となります。
 このように、地球の緯度では北は北緯、南は南緯でしめしますが、天球上では北はプラス(+)、南はマイナス(-)であらわします。

 地球上の経度の原点(始まり)は、イギリスのグリニッジ天文台を南北に通る線を0度 と決め、ここから東(東経)と西(西経)まわりにそれぞれ180度まではかります。
 これと同じように赤経の原点は、春分の日に地球から見た太陽が見える方向で、この位置を春分点(*)といいますが、ちょうど天の赤道の上でもあります(* 正しくは春分点を太陽が通る日が春分の日です)。
 ただし、赤経のばあいは地球上とちがって、東まわりに360度まではかっていきます。
 また、地球上の経度は角度の度であらわしますが、赤経の場合は360度を24時というふうにして、時間の単位を使ってあらわします(赤経の1時間は15度にあたる)。

 もうおわかりと思いますが星図の上に引かれた縦、横のマス目の線はこの赤経、赤緯線です。 (赤道座標の項を参照)