3. インストールと初期設定


しょうちゃん

3.1 ハードウエア

「アステロイド・キャッチャー B-612」は、家庭や学校のパソコンで動きます。 ハードディスクの空き容量として、100MB以上必要です(画像ファイルの容量をのぞく)。 メモリは多いほど有利ですが、最低でも64MBが必要です。


3.2 オペレーティング・システム

「アステロイド・キャッチャー B-612」を起動するためには、パソコンのオペレーションシステムとしてWindowsが必要です。 Windowsの種類としては、95、98、Me、NT、2000で動きます。

Macintoshでは動作しません。もし、MacintoshにWindowsを模擬するソフトウエアがインストールしてある場合には、それを使うことで「アステロイド・キャッチャー B-612」が動作する可能性はあります。 ただし、動作したとしても速度が遅かったりして作業環境はよくないことが予想されます。

【注意】 Windows付属の日本語入力システムMS-IMEを使っているときに、本ソフトウエアが正常に起動しない場合があります。 例えば、ブリンクの画面でボタンがきかないことがあることが確認されています。 そのような場合には、MS-IMEをツールバーとして表に出さないで、タスクバーに入れて使用するようにしてください。


3.3 英語版のソフトについて

「アステロイド・キャッチャー B-612」は、表示を英語に変えることもできます。 実行形式AstCat.exeがあるフォルダにCCDENという名前のファイルを作成すると、表示が英語になります。 CCDENというファイルの中身には関係ありませんので、中身は空のファイルで構いません。 ただし、起動時の画面にはビットマップの画像を使っていますので、CCDENを作成しただけですと起動時の画面は日本語のままで変わりません。

そこで、英語のビットマップ画像に入れ替えた英語版のセットを別に作成しました。日本語版は\NEAというフォルダに入っていますが、英語版は\NEA-Eというフォルダに入っています。 もし、英語版を使いたい場合には、以下のインストールでは、\NEA-Eというフォルダを使ってください。


3.4 インストール方法

CD-ROMには\NEAという名前のフォルダがあります。 ソフトのインストールの方法は、この\NEAというフォルダを使用されるパーソナルコンピュータのハードディスクに、コピーするだけです。 英語版を使いたい場合には、\NEA-Eというフォルダをコピーしてください。

\NEAフォルダの中には実行ファイルなどのほか、恒星のカタログ(星表)データを含むフォルダなどが含まれていますが、上記の作業によってこれらのデータもまとめてコピーされます。 したがってインストール先のハードディスクとCD-ROMは、ドライブ名が異なるだけでファイル構成はまったく同じとなります。

【注意】 CD-ROMからAstCat.exeを直接起動することもできますが、ソフトが書きこみを行おうとするため、エラーとなります。 この場合には、CD-ROMを取り出して、Windowsを再起動してください。


3.5 ファイル構成

例として、Cドライブにコピーした場合の\NEAフォルダおよび、その下位のフォルダの内容をマイコンピュータ (以下マイコンピュータ)で表示したものを、以下に示します。 なおファイルやそのサイズ・更新日時などは変更されている場合があります。


\NEAフォルダの内容


このフォルダーの中でユーザーが直接起動するものは、プログラムの本体である「AstCat.exe」とマニュアルの「マニュアル.html」の2つです。 「マニュアル.html」は、ホームページのブラウザを使ってご覧ください。 (MicrosoftのInternet Explorer バージョン5 できちんと表示されることは確認しています。)

【注】ASUB01.DLL とASUB02. DLL の2つのファイルは、マイコンピュータの「表示 - フォルダオプション - 表示」の中での設定が「すべてのファイルを表示する」になっていないと表示されません。


\GSC-ACTフォルダの内容 <星表のデータが入っています>



\Imagesフォルダの内容 <練習用の天体画像が入っています>


【注意1】上記画像データは実際のCD−ROMの内容と異なる場合があります。
【注意2】本マニュアル14章にCD−ROMに収められたサンプル画像の簡単な解説があります。



\ObsDataフォルダの内容 <測定した結果を入れるフォルダです>

このフォルダに入っている "AstObs.txt" は測定結果の出力サンプルです。 新しい小惑星を見つけたときは、測定結果をこの "AstObs.txt"と同じフォーマットで送っていただくことになります。 (デフォルトでは、測定された結果はこのフォルダに書き込まれます。)



3.6 初期設定

まず、本ソフトウエアを起動します。 起動するためには、\NEA(英語版では\NEA-E)フォルダ内の AstCat.exeをダブルクリックしてください。

初めて本ソフトウェアを起動したときは、初期画面にあるスタートボタンを押しても先に進みません。まず最初に、  と、  で各種の設定をする必要があります。 この作業は内容に変更がない場合、パソコンへのインストール後に一度実施するだけです。

起動時の画面(スタート画面)



 を押すと、次の画面が現れます。

グループ名の登録画面


ここではプロジェクに参加する個人またはグループの名前や登録番号などを、英数半角文字で8文字以内で入力します。グループ名としては、事前に参加者に知らされたものを入力してください。 ここで入力したグループ名は、新天体を発見したときに報告データの中に自動的に組み込まれ、コンピュータで自動処理されます。 登録したもの以外の名前を使うと、報告したグループがきちんと認識されなくなりますので、注意してください。

上の画面では "School" というグループ名(アルファベット6文字)を入れているところです。 ここでは、漢字やひらがなのような2バイト文字とよばれているものを使ってはいけません。 アルファベット(大文字、小文字)と数字のみを使ってください。 また、大文字と小文字は区別しますので、間違えないようにしてください。

入力が終わったら、OKボタンOKボタン を押してスタート画面に戻ります。

【参考】OKボタンは、設定した内容を有効にしたりディスクに書き出すときに使います。 キャンセルボタンは、設定した内容をキャンセルするときに使います。 また、各画面にはヘルプボタンもありますので、オンライン・ヘルプを見るときに使ってください。



 を押すと、次の画面が現れます。

設定画面


ここではCCDの特性やファイル構成等の各種設定をします。 これらの情報は、"CCDCTL"というテキストファイルに保存されます。 このマニュアルにしたがってCD-ROMの内容をC:ドライブにコピーしてC:\NEAとなった場合は、設定の内容を変更する必要はほとんどないはずです。 ただし、念のため、下記の設定項目の確認をしてください。 また、例えば、D:ドライブにコピーした場合には、設定項目中の「C:」を「D:」に変更する必要があります。

設定内容を変更した場合には、OKボタンを押して戻ってください。 新しい設定内容に変更されます。また、CCDCTLのファイルに書きこまれるので、次回からは変更された設定内容になります。 もし、設定内容を変更したときにそれをキャンセルしたい場合には、キャンセルボタンを押してください。

その他のボタンとして、「標準に設定」ボタン があります。 このボタンをクリックしても、設定内容がCCDCTLのファイルに出力されます。 また、設定した内容を別のファイルに保存しておきたい場合には、「名前を付けて保存」ボタンを押して、任意のファイル名を付けて保存してください。 このようにして保存したファイルの設定値をCCDCTLの代わりに使いたい場合には、「開く」ボタンを押して、読み込みたいファイルを入力してください。 この場合には、プログラムを閉じるまで、選択された設定ファイルが使われます。


各設定項目の説明

CCDの種類
「FTS-14」と「FTS*14(ビニング)」の2種類が設定できます。 他の項目を設定してはいけません。
「FTS-14」は画像をそのままのサイズで読込み、「FTS*14(ビニング)」は元画像の2x2の計4ピクセルを1ピクセルとして読込みます。
ビニングすることにより元画像の1/4(面積比)のサイズで表示されるため、主メモリ―の使用量が大幅に減少する他、処理速度も速くなります。しかし、測定精度が若干悪くなる可能性があります。

焦点距離
使用する望遠鏡の焦点距離をミリ単位で入力します。
この値は画像に写っている恒星星表とを自動照合する際に使用するので、10ミリ以内の精度で指定する必要があります。
美星スペースガードセンターの望遠鏡は次の値となりますが、本プログラムが入っているCD-ROMに収められたサンプル画像は、すべて口径25cm望遠鏡で撮影されたものです。
 口径1m望遠鏡 焦点距離 3,000mm(設計値)
 口径50cm望遠鏡 焦点距離 946mm(実測値)
 口径25cm望遠鏡 焦点距離 1,264mm(実測値)
【注意】 美星スペースガードセンターで取得される画像にはこの3種類があります。 画像によってはこの値を変える必要がありますので、ご注意ください。

天文台コード
IAU天文台コードを入力します。  美星スペースガードセンターは、"300" です。

【参考】 世界各地の天文台のコードと地球上の座標は次のURLで入手できる。
  http://cfa-www.harvard.edu/iau/lists/ObsCodes.html


星表の種類
[2=GSC-ACT] に設定してください。他の星表を設定してはいけません。

星表ヘッダー名
星表のインデックスファイルGSCH.TBLを、ドライブ名を含めてフルパスで記入します。
 例: C:\NEA\GSC-ACT\GSCH.TBL

星表フォルダ名
星表データのフォルダ名を末尾に\マークをつけて指定します。
 例: C:\NEA\GSC-ACT\

背景の色
画面表示での背景の色を指定します。(黒または白)

観測光度
通常は、GSC-ACT星表の時はVを指定します。

惑星座標フォルダ
太陽の赤道直角座標(XYZ.SOL)と、惑星の日心座標(XYZ.M−C)のファイルを収めたフォルダを末尾に\マークをつけて指定します。
 例: C:\NEA\

天文台コード表
IAUの天文台コード表のファイルOBSCODE.Fを、ドライブ名を含めてフルパスで記入します。
 例: C:\NEA\OBSCODE.F

軌道ファイル名
初期値(デフォルト値)のままにしておいて下さい。

予報の摂動
初期値(デフォルト値)のままにしておいて下さい。

観測出力フォルダ名
測定結果(観測値)を出力するファイルのフォルダを末尾に\マークをつけて指定します。
 例: C:\NEA\ObsData\

表示コントラスト
画面表示の際のコントラストを指定します。標準は10。
数値を大きくするとレンジが広がり、数値を小さくするとコントラストが強くなります。

表示スカイ増減値
画像表示する時のベースのレベル(スカイ値)を加減します。
スカイ値を大きくすると暗い星が明るくなるがノイズも増加します。

表示の平滑化
指定すると周辺減光やカブリの影響を小さくすることができます。
一般的には平滑化をした方が見やすくなりますが、一方でノイズも増加します。

星認識:レベル
星として認識する最低のレベルを指定します。最適値は20〜50程度。

星認識:最低画素数
星として認識する最低のピクセル数を指定します。通常9を指定します。

星認識:最高値輝度
星として認識したピクセルの最高の輝度がここで指定した値よりも低ければ星として認識しません。

星の認識方法
1=通常、 2=特殊 の2種類がありますが[1=通常]を指定します。

棄却残差(")
比較星と呼ばれる複数の恒星の画像上におけるxy座標と、星表に記載された赤道座標との位置合わせをおこなう整約計算では、何らかの理由で両者の差(残差)の大きな比較星は、整約計算から除外(棄却)されます。 ここでその棄却の限界値を指定します。 通常は、1〜1.5秒角程度が適正値です。


 3.7 アンインストール方法

インストールの時にコピーした \NEA(英語版のときは、\NEA-E)のフォルダを削除します。 「アステロイド・キャッチャー B-612」では、Windowsのシステムフォルダ等に書き込んだり、その中のファイルを変更することはしていません。