「美ヶ原台上で自然を語る会」

                          渡辺 文雄(上田市教育委員会)


 「長野県自然保護研究所友の会」が主催した「自然観察会」の観察会で、夜の部として「星空観察会」を行いたいということで要請があり行ってきました。私に与えられた時間は180分、講演と実際の観望会は「私に一任する」ということなので、「JSGAの目的と事業、NEO」 について約60分の講演を入れ、残り15分を実際の星空観察のレクチャーにあて、質問等を含めて90分の座学、実際の観望会が約90分というプログラムを組みました。
 美ヶ原高原は長野県のほぼ中央に位置する標高約2.000m、周囲360度の眺望に恵まれる高原台地です。初夏から秋にかけて約120種の草花が咲き乱れる別天地と言えるかもしれません。私の自宅(上田市)からは車で1時間も走るともう標高2.000mの台地に到着です。「あすてろいど編集室である松島氏の私邸」のある長門町から、道路を諏訪方面にとり、旧中仙道「和田宿地籍」を抜け、山道にさしかかると道路は昨夜までの台風のために木々の枝が敷き詰めたように落ちています。しかし山合の狭い視界には、抜けるように青い空が広がっています。ブナや椚が自然のままに繁茂した道路が切れると、道路は急に高度をかせぎはじめ台上に到着です。
 空は昨夜までの風雨のおかげで透明度も上がり、こわい様な青空がはるか北アルプスの尾根まで続き、真っ白な雲がところどころに浮かんで、まるで下界で見る秋空のようです。こんな自然の豊な場所でJSGAの講演は多分始めてでしょう。観望の時間には、参加者全員が半月くらいの月があるのにも関わらず、天の川が見えるという透明度の素晴らしい高原での星空を堪能しました。

期日 :7月8日13:00〜9日0:00まで
会場 :美ヶ原高原ホテル「山本小屋」
内容 :JSGAの目的、活動、NEO 60分
星空観察のレクチャー   15分
    質問等          15分
    星空の観望        90分    
    
参加者:大人35人、子供2人

 私の地元では、年間6〜7回の星空観察会に呼ばれていますので、草の根活動的にその都度、時間の許す範囲で「JSGAの活動」やNEO についての啓蒙を行っています。


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