JSGA事務局からのお知らせ (4)
           国際会議
Collaboration and Coordination for NEO Observations
and Orbit Evaluations
(地球近傍小惑星の観測及び軌道決定のための国際協力)
          の開催について           
         

 世界的なNEO問題に対する関心の高まり、観測体制の充実、研究活動の進展など、最近、この分野の進みは目覚ましいものがあります。また、美星スペースガードセンターでの観測もまもなく本格的になります。そこで、日本スペースガード協会では標記のような国際会議を企画しました。皆様の積極的な参加を期待いたします。
                    日本スペースガード協会理事長 磯部 秀三
 地球に近づく小惑星の検出観測が1990年代以降急速に進んできて、その数が1,000個を越えるのは間近になってきた。6,500万年前の恐竜絶滅をもたらしたといわれる直径10km級の小惑星衝突や、1908年にツングースカに落下して、1万km^2近い森林の大破壊をもたらした100m級の小惑星衝突等、いろいろの事実が明らかになりつつある。次の衝突は、人類に他の自然災害よりはるかに多大な損失を引き起こす可能性があり得る。それを防ぐためにまずなさねばならないことは、地球に近づく小惑星をより早期に見つけて、衝突を避ける対策を十分にとれるようにすることである。天空上どこに出現するかわからない未知の地球近傍小惑星を検出し尽くすには、国際的な共同観測及び軌道決定が不可欠である。
 日本スペースガード協会は、日本宇宙フォーラムが建設した美星スペースガードセンターにおいて、地球近傍小惑星の検出観測を2000年4月より始めている。これらの観測を国際的により有効なものとするために、「地球近傍小惑星の観測及び軌道決定のための国際協力」という会議を開催することになった。
 本国際会議の国際的な重要性、特に人類に及ぼす環境問題としての重要性にご理解を頂き、より多くの組織及び個人がいろいろな形(共催、協力、後援、寄付等)ご支援いただきたい。なお、会議概要及び周辺活動は次の通りである。
国際会議及び公開講演会予定

2001年10月21日      公開講演会 会場未定

     10月23日 公開講演会+交流会 於倉敷市

    10月24日−26日 国際会議 於倉敷市

    10月27日     美星スペースガードセンター開所式 於美星町

    10月28日     公開講演会 会場未定


科学組織委員会

   磯部 秀三  (日本スペースガード協会共同議長)
   Donald Yeomans(ジェット推進研究所・アメリカ、共同議長)
   Andrea Carusi (国際スペースガード財団・イタリア) 
   Mark Bailie  (アーマー天文台・イギリス)
   Brian Marsden (国際小惑星センター・アメリカ)
   Karri Minnounen(ヘルシンキ大学・フィンランド)

準備委員会

   吉川 真 (日本スペースガード協会、委員長)
   磯部 秀三(日本スペースガード協会) 
   松島 弘一(日本スペースガード協会)
   浦田 武 (日本スペースガード協会) 
   浜村しおみ(日本スペースガード協会)