日本スペースガード協会 事務局からのお知らせ(1)

            2000年度総会/公開講演会


         2000年度の総会/講演会が開かれる


 3月31日、土曜日の午後、日本スペースガード協会の総会および第13回公開講演会が、東京の王子にある駿台学園中学・高等学校小講堂で開かれました。東京はすでに桜が満開、しかし、その日は朝から降り出した雪が午後になっても止まず、真冬のような冷たい一日でした。それでも午後1時から始まった講演会には50名ほどの方が参加されました。

  日本スペースガード協会 第13回公開講演会

          講 演

1 スペースガードに関する最新情報 
           磯部 秀三(国立天文台)
2 人工衛星のスペースガード
           梅原 広明(通信総合研究所)
3 「国際小惑星監視プロジェクト」についての報告
  と今後の展望   吉川  真(宇宙科学研究所)

 講演会に続いて、総会が開かれました。その議事録を掲載いたします。

 特定非営利活動法人 日本スペースガード協会 
      第4回 総会 議事録

(日時)2001年3月31日(土) 15:30〜17:00
(場所)駿台学園中学・高等学校 視聴覚教室
(配布資料)・議事次第
   ・2000年度事業報告(案)
   ・2000年度収支決算(案) およびその詳細説明
   ・2001年度事業計画(案)
   ・2001年度予算(案)

1. 開会挨拶(磯部)
2. 議長選出
 吉川副理事長を議長として選出した。以下の司会進行はすべて吉川による。
3. 議事録署名人の選出
 駿台学園高校の篠原氏と、通信総合研究所の梅原氏を議事録署名人として選出した。
4. 役員の選任について
(1)理事の任期満了に伴う新理事の選出について
 2000年12月31日をもって、以下の5名の理事が退任した。
  矢野創、歌島昌由、小島雅樹、辻井正信、寺薗淳也
 理事選考委員会により、検討を行った結果、以下の5名を新たに理事として選出した。
  梅原広明、加藤公子、堀内節夫、森巧、守山義之男
 以上の人事について、拍手をもって承認された。
(2)常務理事の選任について(説明=磯部)
 2000年4月より、(財)日本宇宙フォーラム(以下JSF)より、美星スペースガードセンター(以下BSGC)の運用を委託されている。これまでは、雑務を理事で分担していたが、仕事量が極めて膨大になり、月ごとの会計処理など、実務的に必要な処理が多く発生している。
 そのため、定款にはまだ記載されていないものの、総会にてこの常務理事会の設置をご承認いただきたい。
 実際には2000年12月の理事会において、庶務担当常務理事として松島弘一氏、会計担当の常務理事として加藤公子氏を選任し、理事長、副理事長の出席のもとで、月1回ずつ常務理事会を開催して会の事務処理等を進めている。
 上記の件は拍手をもって承認された。
(3)定款・会費等検討委員会の設置(説明=磯部)
 協会が昨年度より大きくその姿を変えてきている。今までは、会費を募って衝突問題への理解を深めるというスタイルをとってきたが、実際にBSGCの運用が始まる段階を迎え、さらに上斎原スペースガードセンター(以下KSGC)の建設がはじまろうとしている。KSGCの運用が始まった段階で、年間1億円にも達する予算を組み、それだけの予算規模に応じた一般社会へのアピールを進めていかなければいけないということが、昨年1年間の活動を通してわかってきた。
 現在の定款は、BSGCのプロジェクト開始に合わせて、「大急ぎで」作成したという面がある。これだけの規模になった本組織の陣容に合わせて、定款を変えていく必要がある。また、会員が増加したりすれば、会費の問題にも踏み込まざるを得ない。ただ、それは常務理事会、あるいは理事全体だけで進めるものではなく、かといって会全体で議論することにも無理がある。そのため、この問題を専門的に議論する委員会を設置し、議論を進めていくことをお願いしたい。
 次号の「あすてろいど」(おそらく4月下旬発行)において、公募に近い形式にて意思表明を受け付ける機会を設けたいと思う。メンバーとしては5〜6人となるのではないだろうか。

5. 2000年度事業報告(案)について(説明=松島)
(資料をもとに説明が行われた)
 挙手により全会一致によって承認された。
6. 2000年度収支決算(案)について(説明=加藤)
(資料をもとに説明が行われた)
(質疑・コメント)
・管理費の租税公課について説明してほしい
 事業主負担の社会保険料、収入印紙代などが該当する。
・JSFからの収入(会計)は4月〜3月、われわれの会計年度は1月〜12月である。そのため、今回計上されている収入は、4月〜12月分である。また、観測者の給与等についても、今後改善が必要と考えられる。(磯部)
上記収支決算は挙手により全会一致によって承認された。

7. 2001年度事業計画(案)について(説明=松島)
(資料をもとに説明が行われた)
 挙手により全会一致によって承認された。
8. 2001年度収支予算(案)について(説明=加藤)
(資料をもとに説明が行われた)
(質疑)
・前年度の繰越額が2000円ほど違っている。
 これは1,333,111円が正しい(2000年度の収支決算の額が正しい)
 したがって、予備費と小計を訂正する。訂正された予算案は、次号「あすてろいど」にて報告する予定。
・JSFからの補助金収入については、実際には宇宙開発事業団がJSFへ委託されている分の一部を、JSGAに再委託している。ただし、将来的にはJSGAが全体にわたって委託される予定となっている。JSGAとしては、5年をめどに全面移管を行うこととしたい。そのため、JSFからの委託の項目を増やすことを要求している。
挙手により、上記収支予算は全会一致により承認された。
9.監査報告(白井)
 収支決算、および貸借対照表については正確かつ適正であることを確認した。
 消費税の扱いについては今後、税務署等と相談してその措置を決めることとしたい。(磯部)
10.その他
(1)研究助成金選定結果について(磯部)
 今年度の研究助成金については、常務委員会内での検討を行った結果、徳島県「みとこ荘」の前野拓氏に研究助成金を支給することとしたい。
なお、来年度は選考委員会を設けて選定作業を行いたい。
(質疑応答)
・研究は具体的にどのようなことを行う予定のか?
 MPCからの小惑星の追跡観測要求に対して、口径15cmの望遠鏡を使って追跡観測を行っている。ただ、現在のところコンピュータ・システムが整っていないため、時間のギャップが生じている。この研究助成によって、コンピュータを整備し、より多くの小惑星を追尾できるようにしたいということが申請内容であった。(磯部)
 挙手により、全会一致により、承認された。
 なお、助成金についてはこの決定を受けて、なるべく早く支給する予定である。
(2)功労賞の設置について(磯部)
 理事会内で、「功労賞」の設置が決定している。今のところ具体的な指針はないが、小惑星の追跡観測などが該当すると思う。ただ、どのような案件が必要になるか、来年の総会で功労賞を出せるように、選考委員会を設置したいと考えている。
 具体的には、次号「あすてろいど」にて構想などを紹介することとしたい。

(3)国際会議について(磯部)
 本年10月に開催する国際会議については、かなりの費用がかかることから寄付金の収集を進めている。しかし、昨今の社会状況から、寄付金集めが非常に難航している。ボリビアや東欧などで小惑星の追跡観測を非常に熱心に行っている観測者を招請する資金が不足している。あと200万ほど旅費として集めたいと考えているので、会員の皆さんのご協力をぜひともお願いしたい。

11.閉会挨拶(磯部)


        
2000年度 事業報告   (2000年1月1日〜12月31日)

     月 日       項   目                  場  所
     1.20    機関誌「あすてろいど」第29号発行
     1.22    いわき市における講演会/研究会の開催      東日本国際大学/いわき市
                                   文化センター(福島県いわき市)
     2.21    第11回公開講演会               葛飾区郷土と天文の博物館
                                    (東京都葛飾区)
     2.21    第3回総会                       〃
     3月     NEO観測チーム「BATTeRS」 の発足
     3.4〜3.11   アリゾナクレーター探訪と天体衝突を考える旅    米国アリゾナ州
     4.1      美星スペースガードセンター観測員雇用(4名)
     4.1      武蔵境事務所開設と非常勤職員雇用(1名)
     4.20    機関誌「あすてろいど」第30号発行
     5.1     JSGA会員名簿の発行
     7.8     この日発見した小惑星「2000NB6」が17286という確定番号を取得
     7/20   機関誌「あすてろいど」第31号発行         
     7/20    日本スペースガード協会会員名簿の発行
     10/20   機関誌「あすてろいど」第32号発行
     10/21   特異小惑星2000UV13の発見(発見されている
           NEOで二番目の大きさ)
     10/29    デイビッド・アッシャー氏の講演会       仙台市天文台(宮城県仙台市)
     12.3    国際小惑星監視プロジェクト」を発表       科学技術館サイエンスホール
             記念講演会                     (東京都千代田区)
     12月    特許庁へアステロイドキャッチャーの
           商標登録願申請
           2001年度 事業計画(案)
                (2001年1月1日〜12月31日)

 1 総会および理事会の開催
       第4回総会の開催  (3月31日 駿台学園中学・高等学校講堂)
       理事会の開催 (年度内に3回程度を予定)
 2 美星スペースガードセンターの運用(日本宇宙フォーラムより業務委託)
 3 BATTeRSプログラムの推進
 4 教育プログラムの推進
      「国際小惑星監視プロジェクト」表彰式 (3月31日)
      「International Schoolsユ Observatory (ISO)」の推進
 5 研究助成金の公募
 6 国際会議「地球近傍小惑星の観測および軌道決定のための国際協力」の開催
        2001年10月21日〜28日    岡山県倉敷市
        共催  日本宇宙フォーラム、NASA他
 7 講演会および研究会の開催
        6月10日 西はりま天文台(兵庫県)
        その他5〜6回程度を予定
 8 マダガスカル日食観測ツアーの実施 (6月15日〜23日)
 9 機関誌「あすてろいど」および年報の発行
        4回の発行を予定 (1/20、4/20、7/20、10/20)
        2000年度年報  (3月発行)
10 支部活動の推進 
2000年度収支決算

収入の部
   1.前年度より繰越              0
2,会費収入 1,275,500

3.事業収入 129,240
4.補助金収入             27,990,170
5.寄付金収入                918,285
6.預り金収入               2,143,858
7.雑収入 受取利息 649
 その他の収入 0

当期収入合計 32,457,702

支出の部
1.事業費
(1)NEO観測費 20,780,070
 (2)機関誌発行費 862,649
 (3)普及事業費 686,780

    小計  22,329,499
2.管理費
(1)事務費 7,293,77
(2)預り金支出 1,501,318

3.予備費 予備費 0

小計   8,795,092

当期支出合計 31,124,591

当期収支差額        1,333,111

次期繰越収支差額   1,333,111

                   2001年度予算