自己紹介のページ   
   −会員の方々の投稿−


 前回から始まったこのコーナーですが、初回は、新しく理事になる予定の5人のうち、3人の方に自己紹介をして頂きました。今回は、残る2人の方と、監事さん、そして、美星スペースガードセンターの新スタッフの方に執筆をお願いしました。ちなみに、2000年4月20日号 (通算30号) に、昨年、 BSGC スタッフになられた方々が自己紹介されています。
 次号もこちらからメールなどで寄稿のお願いをするつもりでいますが、次回にご自身をアピールしたい方!ご連絡、お待ち申し上げております。
 このコーナーのお問い合わせ先
梅原 広明 (うめはら ひろあき)
e-mail: ume@crl.go.jp
〒314-0012 茨城県鹿嶋市平井 893-1
通信総合研究所 鹿島宇宙通信センター
FAX: 0299-84-7160
        加藤公子 (かとう きみこ) さん

 いま日本に同性同年齢の人が731万人いる(総務省統計局発行「日本の統計2000」による)という、オバ(ア)サンんの一人です。その私がどうしてJSGAの会員になったか、お話したいと思います。
 ことの起こりは今から60年近く昔のことになる、太平洋戦争の局面がきびしくなり始め、物資不足が一般化してきたころのことでした。小学生だった私に父が1冊の本を買ってくれました。今見れば、多分薄っぺらい貧弱な装幀の本と思うでしょうが、当時としては貴重なもので、その表紙には、『野尻抱影著・星の話』とありました。 これが私と星空との出会いのきっかけとなりました。宇宙からの情報は、光のみの時代のことですが、その本に書かれていた星々の話に私は吸い込まれて行き
ました。防空のための燈火管制で暗い庭に出て夜空を見上げ、本に出ていた星座の一つがやっと分かったころには、父母から「早く寝なさい」と呼ばれたものでした。

 「星を見るのが好き」、「宇宙のことをもっと知りたい」などという話は、同性の友人達にはあまり通じませんから、もっぱら一人で本を読んだり、教育TVを見たりしての情報収集ばかりでした。星空への興味はずっと持ち続けるうち年月が経ち、子育てから手が放れ、両親や配偶者の介護も終わると、自分の好奇心のために外出するのも自由な身になりました。研究機関の見学や、講演会の聴講を続けているうちに、駿台学園の天文講座を知り、足繁く毎月通うようになりました。
 ここでJSGA の磯部理事長から、時間的に自由のきく身を見込まれたかお声がかかりまして、このたび運営のお手伝いをすることになりました。といっても、NEOなどについてはまだまだ勉強させて頂く方ですから、事務面を担当し微力ながら、協会の活動が円滑に進みますように務めたいと存じます。
 天文以外の趣味は、メールアドレスが示す「機織り」です。世界、いや広い宇宙にもただ一つしかない、自作の衣類を身につけるゼイタクを楽しんでいますが、これからはしばらくお休みになるかもしれません。
        西山広太 (にしやま こうた) さん

みなさんこんにちは。この1月よりスペースガードセンターの職員として働かせていただいております西山広太です。こちらへ来るまでは9年間ほど野辺山宇宙電波観測所で過ごしておりましたので、衛星や小惑星の観測はまったくの未経験者ですが、それだけに初めて知ることや新鮮な体験も多く、そういった意味ではいろいろと楽しく仕事させていただいております(他の職員の方々にはご迷惑をおかけししつつですが・・・)。

プログラミングをするのが好きなので(得意というわけではないですが)、スペースガードセンターではそういった方面で力を発揮できればと思っています。私たちの住む宇宙にはまだまだ私たちの知らない姿や秘密が無数に隠されていると思いますが、スペースガードセンターから日々生み出される、宇宙の姿を記録した膨大な画像データにはそれを
探るための手がかりがいくつも写し込まれているに違いありません。人工衛星と小惑星探査を主目的に得られた画像でありますが、この画像を有効に活用して、今まで誰も知らなかったような宇宙の姿をきっと明らかにできると(夢のようなことを)考えております。こういった画像を有効に利用する方法、そのシステムを考えていければと思ってます。

生まれは東京の八王子、その後は水戸、宇都宮、野辺山と渡り住み、今年から岡山の美星町へと一気に西の彼方へやってきて、まだまだ心細いといいますか少々不安もありますが、小さい頃から自然豊かな場所での生活にあこがれていたわたしですので、美星町でのこれからの生活にはいろいろな意味で期待しています(ここは山にあって海にも近い!)。これからのここでの生活を、仕事と同様、楽しんでいきたいと思っています。
          白井 正明 (しらい まさあき) さん

監事に就任して

私は、現在は弁護士ですが、天文を趣味にし、高校の天文気象部OB会を中心に、国内での彗星や流星群観測、時に海外にまでハレー彗星観測や日食観測に出かけたりしてきました。また 、弁護士業の傍ら、日本弁護士連合会の公害対策・環境保全委員会活動にかかわり、天文が趣味でしたので、地球環境問題に関心を抱き、私が委員長であった昭和63年に神戸で開催された人権擁護大会において国際人権シンポジゥムを開催し、地球環境問題を取り上げました。
  
 それ以来、酸性雨や有害化学物質による地球的規模の環境汚染、フロンガス等によるオゾン層破壊問題、ついで炭酸ガス増加による地球温暖化問題にも取り組み、ブラジルで開催された地球サミットや地球温暖化防止の京都会議に「参加」までしてきました。

それが、縁があってこの協会に参加し、ついに宇宙からの小天体衝突による地球環境保全問題にまで関わることになりました。このことを友人や弁護士の仲間にも宣伝しているのですが、地球環境問題の時もそうでしたが、ますますSFの世界にのめり込んでいるのではないかと見られています。しかし、大気、水および土壌などの地球環境が破壊されることなく守られ、末永く地球の生物生命維持システムと生物生態系が保全維持されることを人一倍念願しておりますし、かつ近い将来に地球外生物とのコンタクトができることを夢見ています。今後ともよろしくお願いします。
           堀内 節夫(ほりうち せつお)さん

本籍、実家は千葉県の市川市でしたが小学校、中学と両国で、その辺の友達も多く、がらっぱちの下町っ子です。
振り返れば、1996年10月20日に日本スペ−スガ−ド協会が千代田区の三輪田学園で発足する事を知り、現在の宇宙開発の貢献すべき中心は地球環境問題(地球観測)で有ると思いますが、次のステップとして宇宙への環境監視(地球外観測?)そして知られていない危険が最も危険なものであろう(博打と同じ?)これは知らない事の罪悪だ!と思い参加/入会して以来、以前から存じ上げていた方も含め、素晴らしい方々に恵まれ協会の活動を通じて楽み、かつ磨かせて頂いております。

趣味はスポ−ツとしての射撃(機械になりきれない自分自身との闘い)、そして車を含めた機械物の修理/調整/運転です(面倒をみた通りに動いてくれるし、機械が気持ち良く動いている、嫌がっているが解る時は感動です)。自然も大好きで気象、生物、植物、景色を見ていつも感動しております。天体も入るでしょうか?

海軍の航空技術敞で新型機の開発をやっていた父の影響か小学生の頃から飛行機が好きで飛行機の技術者になるんだと決めておりましたが、1972年3月に修士を終了して宇宙開発事業団に入り(この時父は他界しておりましたが、内定は知っており俺が飛行機をやっていた時と今のロケットとは何とか飛んだと似ているなぁと言っておりました)、一番長かったのは液体ロケットエンジンの開発です。その他、LeRC/NASA及びCWRUでの協同研究を兼ねた海外研修、科学技術庁への出向、国際部、人工衛星本部、安全管理部等、現在筑波宇宙センタ−勤務と、天文、天体関係の方の多い協会の中、異色では有りますが異なった経験と知識は組織として正しい道を見付けて行く為にもきっとお役に立てるかと信じておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。