あすてろいど
2006.01 vol.15 (通算53号) 2006年1月25日発行
目 次
1.「はやぶさ 」最新情報 ‐ミッション最大の山場 -
吉川 真(宇宙航空研究開発機構)
前号のASTEROID(通巻52号、2005年10月発行)以降、「はやぶさ」にはマスコミを
通して読者の方もご存知のとおり、いろいろなことが起こりました。
今回は「はやぶさ」が何をしてきたのかについて、9月12日に約20kmまで「いとかわ」
に接近してから、11月14日(リハーサル)、11月9日(降下試験)、11月12日
(リハーサル降下)、11月20日(タッチダウン) 、11月26日(再タッチダウン)まで
の様子、さらにその後、帰還予定が2010年6月へ変更になった状況についても解説しま
した。
2.小惑星アポフィス アメリカの対応
磯部 e三(日本スペースガード協会理事長)
前号において、小惑星アポフィスが2029年の地球への大接近時に、”鍵穴”と呼ばれる
約600mの範囲を通過すると、2036年4月13日に地球衝突が起こりうることを記しました。
これに対して、アメリカのNGOのグループのB612は、専門家の研究会を開催し、さらに、
アメリカ連邦議会に対してロビー活動を活発に行ってきました。これまでのアメリカでの
NEO活動と上記ロビー活動の成果について現状わかる範囲で記述しました。
3.報告 関西支部美星スペースガードセンター見学会
吉田 薫(日本スペースガード協会関西支部)
2005年11月5日、スペースガード協会関西支部の美星スペースガードセンター見学会
が開催されました。一泊二日、総勢10名の参加者による見学会の様子をご紹介します。