小惑星 2019 OK の発見

 アポロ型小惑星2019 OK は、2019年7月24日 01時11分(UT)にブラジル国オリベイラ近郊のソナー天文台 C.ジャック、E.ピメンテルら
によって、 28cmアストログラフ+冷却CCDカメラによって、「やぎ座」に14.7等で発見された。
発見時、この小惑星は、地球から0.014(AU)約210万km、 太陽から1.03(AU)にあった。この小惑星は、6月28日に米国、ハワイ・ハレアカラ
Pan-STARRS 1の1.8-m リッチークレチアン+ CCDで22.9等、7月7日に同じくPan-STARRS 1で21.2等、7月21日には、ハレアカラのATLAS-HKO
の0.5-m 反射望遠鏡 + CCDにより17等級で観測されていた。

 その後、この小惑星は急速に地球に接近し、発見から約24時間後の7月25日01時22分頃(UT)には、地心から7万2000kmの距離まで接近した。
小惑星の直径は、59m - 130m と推定されている、この小惑星は、今後、2116年7月に約540万km、2196年2月に520万kmまで接近するが今回の
ような接近や地 球衝突はないようである。

 この天体は、6月28日、7月7日に観測されているにも関わらず、地球再接近の前日まで発見の報告がなかった理由であるが、この天体見か
けの移動速度が小さかったため、Pan-STARRS 1の自動検出にかからなかったことが指摘されている。また、両日の観測光度が23等級、21等
級と暗かったことも一因と考えられる。 その後、月齢が大きくなったこともあり、7月21日になってATLAS-HKOにより観測されたものの地球
接近軌道が求められず、更に接近し明るくなって からソナー天文台の28cmアストログラフにより発見観測されたもののようである。

MPEC 2019-O56 https://minorplanetcenter.net/mpec/K19/K19O56.html
JPL Small-Body Database Browser (2019 OK)https://ssd.jpl.nasa.gov/sbdb.cgi?sstr=2019 OK
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