JSGA マダガスカル皆既日食ツアー
               −参加者を募集中−

 今年6月にアフリカ大陸からインド洋にかけて皆既日食が見られます。前号の「あすてろいど」でご案内いたしましたように、JSGAとしては、ツアーの可能性について、昨年の夏から検討を続けてきました。10月には現地に出かけて調査も行いました。また現地の旅行社であるマダガスカルサービス社の強力なサポートと、航空会社の協力も得られ、実施の見通しがつきましたので、ツアーを実行することに致しました。


 皆既日食は、さまざまな天体ショウの中でも最も多くの人を引きつける印象的なものです。といっても、地球に近づく天体の観測や衝突の脅威についての啓蒙活動を行っているJSGAと関係があるの、と思われるかもしれません。確かに皆既日食は普段見ることのできない太陽の姿を垣間見る貴重な瞬間を提供してくれます。そして太陽そのものの研究に広く利用されてきました。しかし、天体衝突も日食も、太陽系における様々な天体の運動が繰り広げる現象の一つということでは同じものです。 そして、もし月という天体の大きさが、もう少し大きかったり、小さかったりしたら、このようなすばらしいショウを見ることはできません。現在の大きさの月という天体を、現在の軌道上に位置づけた自然の摂理の不思議さに思いをはせることも、また日食の一つの楽しみ方ではないでしょうか。日食観測を機会に太陽系の現象についての関心を身近なものにしていただくことが目標です。天体衝突問題も、太陽系に関する広い関心の中に位置づけることことが、興味を持続していく上で重要なことだと思います。

 マダガスカルでの観望はザンビア、ジンバブエなど、アフリカ大陸に比較すると観測条件は悪くなります(皆既最大食時刻が現地時間の4時29分頃、太陽高度7.9度、皆既継続時間2粉31秒程度)。しかし、環境や治安の面から、比較的安全であり、皆既日食の醍醐味を十分に味わうことができると思います。 観望予定地はイサロ国立公園の近傍、ラノヒラとイオシの間に広がる平原になると思います。6月は乾季で天候も安定しており、また360度、まったく遮るもののない、観望には申し分のないところです。 

 現在、現地でキャンプ地やその運用に関して検討が進められており、本号の「マダガスカル紀行」でも触れましたように、最近の情報では、キャンプ場やレストランなどの付帯施設の整備が本格的にはじまるようです。したがって大変快適で、楽しいツアーができるのではないかと、私たちも期待しております。参加を希望される方は事務局まで電子メール、またはFAXで申し込んでください。参加要項および参加申込書をお送りいたします。

                        2001年1月    日本スペースガード協会
     ツアーについての情報
皆既日食ツアー

  の概要

 スケジュール   マダガスカル紀行